診療時間
平日
[午前] 10:00~13:00
[午後] 15:00~21:00
土曜日
[午前] 10:00~13:00
[午後] 15:00~19:00
定休日:日・祝日

なかがわ整骨院

〒224-0001
横浜市都筑区中川1-17-12
ヴィレッジスクエア1F

電話:045-915-7255

各種保険取扱い。まずはお気軽にご相談ください。

スタッフブログ

2015年6月26日(金)

アキレス腱

 

こんにちは。
骨折・脱臼・捻挫・打撲・肉離れの専門家 なかがわ整骨院です。
なかがわ整骨院では、上記のほかにも、腰痛(ぎっくり腰など)や、肩の痛み(四十肩など)・スポーツ障害なども得意としております。

また、交通事故のお怪我についても随時診療・相談を受け付けております。お気軽にご相談ください。

日曜 祝日も休まず診療しておりますので是非一度ご相談をお待ちしております。

 

 

元体操選手でタレントの池谷幸雄さんが、アキレス腱断裂を起こし、車いす生活を送っているそうです。

イベントでバック転からの後方宙返りを披露した際、着地に失敗しての負傷と伝えられています。「致命的な弱点」の比喩として使われるアキレス腱。スポーツ選手がここを傷めるという話をしばしば耳にしますが、断裂したらその後の生活に影響はないのでしょうか?

 

◆アキレス腱断裂とはどんな状態?

かかとの骨に付着しており、足首を足底側に曲げる働きをします。アキレス腱の断裂は、スポーツ選手に多く見られますが、中高年になると老化が原因となって起きることもあり、また断裂以前に発症する「アキレス腱炎」にも注意する必要があります。アキレス腱断裂の治療には半年以上かかります。

◆若い人と中高年では原因が異なる!

これは、若い人と中高年のアキレス腱断裂は、原因が違います。若い人は、運動のし過ぎや、無理をすることで断裂を起こすケースが多く見られます。一方、中高年の場合はアキレス腱の「老化」が主な原因です。

特に踏み込み動作やダッシュ・ジャンプの着地などで発生することが多く、「ふくらはぎをバットで叩かれた感じ」「ボールが当たった感じ」「後から蹴飛ばされた感じ」などと表現されるように、強い衝撃を感じます。破裂したような音を自覚することもあります。断裂直後は、その脚に体重をかけることができず、転倒したりしゃがみ込んだりします。

しかし、負傷後しばらくすると歩行可能となることもあり、池谷さんも、負傷したあと歩いて退場し、その後の検査で断裂が判明したといいます。ただし、歩行が可能な場合でも、アキレス腱が切れているとつま先立ちはできなくなります。急に筋肉が伸ばされるなどしたときに発生し、腱の退行性変性、いわゆる老化現象が基盤にあると考えられています。

◆アキレス腱断裂の検査と診断

アキレス腱の断裂部に触れると、皮下に凹みがあることがわかります。同時に圧痛(押したときの痛み)が見られます。また「トンプソンテスト」といってうつ伏せで膝を直角に曲げた状態でふくらはぎを強くつまむことで確認できます。このテストでは、正常な場合は足関節がつま先立ちのように伸びます(底屈)が、アキレス腱が断裂するとこの底屈が見られなくなるのです。

ほとんどの場合、通常のX線検査では異常が確認できないので、超音波やMRIなどが行われます。治療は、痛みを抑えながら症状を緩和する保存療法と、切れた腱をつなぎ合わせる手術療法があります。保存療法はギプスで足首を伸ばした状態(尖足位)で固定して回復を待つもので、6~8週間を要しますが、再断裂のリスクがあります。

手術療法では、腱の縫合手術後、約3週間尖足位(つま先を下にした上状態)でギプス固定します。その後、足首を曲げる直角位ギプス固定に巻き直して、歩行練習を開始します。保存療法・手術療法それぞれに長所、短所があるので、治療法は整形外科担当医とよく相談して決めることが大切です。

池谷さんは手術を選択しました。治療開始後、4か月くらいで軽い運動は可能となりますが、全力でのスポーツ活動ができるようになるには、短くても6か月はかかります。

◆応急処置と予防

アキレス腱断裂が起きたと思われる場合、応急処置としては、皮下血腫を軽減させるため、アイシングや足首の外固定を行います。そしてなるべく早く整形外科うあ整骨院を受診しましょう。

また、予防のためにはスポーツをする前にストレッチングやウォーミングアップを十分に行うことが大切です。ただし、中高年の場合は十分ストレッチを行ったにもかかわらず断裂する場合もあります。上述したように、アキレス腱が老化しているからです。

アキレス腱はコラーゲン繊維からできているので、加齢により柔軟性がなくなり、硬くなってきます。そんな状態では、ストレッチを十分にしていたとしても、急に大きな負荷がかかると対応できずに、断裂してしまうのです。とはいえ、断裂を起こす前に前兆的な症状が見られることもあるので、避けることは可能です。

◆中高年はアキレス腱炎にも注意!

ップ薬などを貼って済ませる人が多いと思われますが、実は「アキレス腱炎」になっていることがあります。特に中高年の場合、アキレス腱炎は単なく運動による炎症というよりも、腱の老化によって小さな部分断裂が始まっている状態が多いのです。

それを知らずに運動を続けていると、傷が大きくなって断裂を起こしてしまうのです。アキレス腱炎が疑われる場合は、無理せず、しばらく運動を休むことが大切です。そのうえでアイシングやシップ薬などでケアをします。痛みが続くときは整形外科や整骨院を受診してください。