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なかがわ整骨院

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スタッフブログ

2015年7月8日(水)

スマホでテニス肘??

こんにちは。
骨折・脱臼・捻挫・打撲・肉離れの専門家 なかがわ整骨院です。
なかがわ整骨院では、上記のほかにも、腰痛(ぎっくり腰など)や、肩の痛み(四十肩など)・スポーツ障害なども得意としております。

また、交通事故のお怪我についても随時診療・相談を受け付けております。お気軽にご相談ください。

日曜 祝日も休まず診療しておりますので是非一度ご相談をお待ちしております。

 

 

 

全米プロバスケットボール協会(NBA)のMatt Bonner選手は、3ポイントシュートの成功率の落ち込みを「テニス肘」のためと説明しています。「バスケットボール選手がなぜテニス肘に?」と思われるかも知れませんが、原因はスポーツではなく、意外なところにありました。

Bonner選手はスマートフォンを愛用していました。新機種に買い替えたところ、前機種よりもかなり大型化されていたため、ボタンを押すために以前よりも指を伸ばす必要があったといいます。そのような動作を繰り返した結果、テニス肘になってしまったということです。実は、この症状、私たちにとっても決して他人事ではありません。テニスはおろか、スポーツもしていないのにテニス肘になる人が増えています。

◆テニス肘で痛める筋肉はどこ?
テニス肘は、肘を酷使するテニス愛好家に生じやすいのでこの名前がつけられています。肘の外側付近で短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)という筋肉が障害されて痛みが生じます。特にバックハンド・シュートで痛めることが多く、医学的には上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)と言います。

肘の曲げ伸ばしだけでなく、雑巾をしぼる動作でも痛みが生じます。なぜかというと、短橈側手根伸筋は肘だけでなく、手首の動きにも関与する筋肉だからです。短橈側手根伸筋は手の甲を肘に近づける方向に手首を曲げる背屈(はいくつ)という動き、そして、手首を親指側に曲げる橈屈(とうくつ)という動きを担っています。

◆テニス肘のチェック方法
テニス肘かどうかをチェックする方法があります。基本的な動きは次の通りです。まず、肘を伸ばしたまま、手の甲側を上に向けた状態で手首を伸ばします。そこから指先が天井を向く方向に手首を曲げていきます。以上のような動作を負荷をかけて行い、肘外側から前腕にかけて痛みが生じるようならテニス肘が疑われます。

自宅で簡単にできる方法があります。手の甲側が上を向いた状態で椅子などをつかみ、肘を伸ばしたまま手首の力で持ち上げるように努力してみましょう。このとき痛みが生じるかどうかを確認してください。

「トムゼンテスト」とよばれる方法は、肘を伸ばした状態で手首を背屈するときに医師またはパートナーに抵抗を加えてもらう方法です。この場合も同様に、肘の外側に痛みが生じればテニス肘が疑われます。

なお、肘の外側ではなく内側が痛む場合は、「野球肘」や「ゴルフ肘」とよばれる上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)が疑われます。

◆パソコンやマウスの操作でテニス肘に
テニス肘は手首に不自然な力が継続的に加わったときにも生じます。重い鉄鍋を振り回す中華料理やインド料理の料理人さんや、長時間ハサミを使う美容師さんなど、特定の職業の人たちに多く見られる疾患でした。現在では、学校や職場でパソコンやマウスを操作する機会が増えています。人によっては1日中、休みなく操作していることも少なくありません。たとえ1回1回に加わる力は小さくても、積み重なれば疲労、そして怪我につながります。疲労した状態で、追い打ちをかけるように同じ動きを繰り返すのも良くありません。

特に注意したいのは、手の甲を肘に近づける方向に手首を曲げる背屈(はいくつ)の動きです。肘を机につけていると、どうしても手首を曲げて指先を持ち上げるかっこうになります。手首の下にクッションを置くなどし、キーボードよりも手首の位置が高くなるように工夫するとよいでしょう。

短橈側手根伸筋は中指の付け根に付着しています。とくに中指の使い過ぎは要注意です。Bonner選手はスマートフォンの操作でテニス肘になったといいます。同様に、もし、スマートフォンの操作で手首を反らせたまま、中指を酷使している人がいたら気をつけてください。知らず知らずのうちに短橈側手根伸筋にダメージが蓄積している可能性があります。ほどよく休ませ、ストレッチなどを心がけましょう。